ごんぶろぐ

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【感想】ニル・アドミラリの天秤 クロユリ炎陽譚

ニル・アドミラリの天秤 色ドリ撫子クロユリ炎陽譚】クリアしましたー☀️
FDなんだけど続編も含むというか、結構盛り沢山な内容でした。みんなの魅力もさらに詰まっていて、スチルもどれも素敵で大満足でした。



いつもの如く自己満ですが、一応感想です。

※ネタバレ含みます




鵜飼 昌吾


FDで私の中で昌吾の株爆上がりでした。本編ではそんなに怒らなくてもいいじゃない、って度々思っていたので(笑)だいぶ優しくなったというか、素直に?なったかなと思います。アパートに来た頃は稀モノ事件の直後で不安定な状態だったんだけど。
昌吾の立場からしたらもちろんツグミに危険な目にはあってほしくないわけで、でも彼女がフクロウの仕事が好きで誇りを持っていることもわかっている。だから危ない時には駆けつけて、稀モノによって弱っていくツグミを心配して支えて、でも縛り付けることはしないで時には信じて見守って、という彼の優しさに涙が出そうでした。

あとは雉子谷さんが憎めないキャラでやっぱり好き(笑)
ツグミにも女の戦いに勝ってほしいとか、なんだかんだで応援?してくれてるんだよね。

華族令嬢殺人事件は本当に胸糞が悪い事件でした。雀部が本当に無理だった...確かに身分の差で失恋してショックなのはわかるけど実際彼女たち自身を見ていたわけではなくて華族というブランドが欲しかったわけですよね。天罰が下るのも仕方ない。でも彼がここまで追い詰められる前に向き合っていればよかったと言う昌吾。優しすぎる!私が冷たいんでしょうか...(笑)

無事に事件は解決したんだけど問題はこっからな気がする。うん、操子さまね(笑)雉子谷さん曰くツグミちゃんは気に入られているぽいし、昌吾のお父さんは結構頭柔らかそうだからそこまでいばらの道とは思わないけど、普通に考えて首相の息子と一緒になるってすごい。



鴻上 滉

滉が1番好きなので個人的にだいぶ振り子が傾いているとは思いますが初っ端から、本当出てきた瞬間からテンション上がりっぱなしでした。あは。

FDではさらに滉の本質が見えたような気がします。本編の四木沼との件でみんなへの負い目もあると思うけど、自分よりも仲間の事、ツグミの事を本当に大事に思ってるんだなと思いました。なんせ喋り方がすごい優しくなったというか、ツグミちゃんには特に甘々だなぁ。最初はあんなにそっけなかったのにね(笑)
滉の『え?』とか『...あ』みたいなセリフ?が好きなんですよね。ベラベラ喋るタイプじゃないからこういう短い言葉にも感情が凝縮してる気がするというか。
たぶん滉と彼女の会話が好きなのかな。これは割とどの√もそうかもだけど、ツグミンがたまに敬語になるのがすごく好きっす。

夏祭りのキャラメルの話も良かったけど素麺のくだりがかなり萌えましたし笑いました。滉の『足りなかったんだよ!』が最高すぎ(´-`)キャラメルを死守してくれたのはありがたいけど、翡翠ばかりずるい、自分も"ツグミの茹でた"(※重要)素麺が食べたいんだよね。
それにしても『素麺食べる?』っていう選択肢がちょっと笑う。

ヒタキと打ち解けるのはなかなか時間かかるだろうな〜と思ってはいたけどこんなに嫌われてるとは思ってなかった(笑)
私自身は途中から本当にうんざりしてきて「ちっとは姉離れせんかい!」と心の中で思ってましたね。大人気ないダメな姉です。はは。
でも滉は本当に大人だなと思いました。最後ツグミの家で滉とヒタキが話すシーンは見てるこっちが恥ずかしくなるくらいでした(笑)
夏祭りの時も思ったけど滉は結構ストレートに愛情表現するなぁと思いました。いいことだ。

また滉の手記が優しさに溢れていて、さらに好きになりました。千鳥ちゃんに『好きになったら関係ない』と言ったのは自分への言葉でもあったと綴られていて、改めてツグミちゃんに出会えて本当に良かったなと思います。


星川 翡翠


終わって率直な感想は素敵な物語だったなと思いました。素敵以外に形容できないボキャブラリーの無さ...(笑)なんというか、本編でも感じたんだけど、翡翠√は暗い部分もあるんだけど綺麗で可愛らしいという印象でした。

ずっと消息のわからなかった父親からの連絡に翡翠が戸惑っている最中、黎雪加にも脅迫され、ますます神経をすり減らしていく翡翠を見てられなかった。というか少しモヤッとというか、自己犠牲すぎるというか痛々しいというか。
でもあんな風に追い詰められたら病むよな...
そんな翡翠に少しでも前向きになるように努めるツグミちゃんはやっぱすごい。
昌吾の部屋での煎餅パーティーが転機になったような気がします。昌吾と雉子谷さんの励ましてるんだけど押し付けるでもない、みたいなちょうど良い距離感の言葉がとても良いなと思いました。

雪加が最後にもう一度友と呼べる人が欲しいと言ったところが切なかったです。玄関の前に赤い靴とか血のついた服置くとか陰湿すぎて本当何考えてんだと思ってたんだけど。
今まで雪加が屠ってきた命が戻ってくるわけでも、やったことが帳消しになるわけでもないけど、殺さなきゃ殺される、身を守る術がこれしかない、小さい頃からそんな悲惨な環境で育ってきたのかと思うと胸が痛くなります。

なんとなくストーリーもどんよりしてるし、翡翠も途中から元気なくなってきちゃうしで、うーん...て感じだったんですが、後半はかなり目まぐるしかったかな?ハラハラして夢中になってしまいました。
結末というか、最初にハンスさんが登場した時点でもしやとは思ってたんだけど、ヨハンさんが出てきてちょっと混乱しました。名前がちょっと似てるし。
何はともあれ、翡翠が元気を取り戻してくれてよかったです。あのままだと悩みすぎて本当どうにかなってしまうじゃないかと思っていたので。

それにしてもこんなこと言ったら本人は怒りそうだけどほんと翡翠が天使すぎて見惚れてしまう。


汀 紫鶴

前はライラック事件の犯人だと疑われ、今度は反政府の鵠居と仲間なのではと憲兵たちに目をつけられてつくづく気の毒な人だなと思いましたね...笑

でも紫鶴さんて基本人のことを悪く言わない人ですよね。流石に鵠居のしつこさには少々うんざりしてるっぽかったけど(笑)
騙されて鵠居に捕まってしまっても鵠居を最後まで友人だと言うところで、なんて懐深い人なんだと思いました。
でも友人ではあるけど仲間ではないとはっきり言うシーンも印象的でした。

それにしても紫鶴さんが銃を持っていたのはちょっとびっくりて謎に感激してました(笑)
どっちかといえば秋沙さんから銃を奪ったツグミちゃんがなんとかしちゃうかと思ってた。

最後のヒタキと3人でプリンアラモードを食べるシーンね。教育に悪い!笑
というかヒタキは滉や翡翠の時とえらい態度が違うな(笑)
紫鶴さんて大人だなと思ってたけど所々子供っぽい一面もあって絶妙です。
夏祭りの金魚を売るシーンでも「よし、全部売れたぞ!」って言うところがなんだか可愛くて癒されました(*´-`)
甘やかすのと甘えることのバランスの取り方が上手いというか、大人だからというか、紫鶴さんだから成せる技だと思います。


鷺澤 累

累√は本編同様制限がかかってました。
帝都の街で学帽にマント姿の学生が目撃されるという、偽カグツチ騒動から始まったんだけど、ああいう形で終わるとは思いませんでした。

それにしても本当みんな秘密主義すぎない?ってくらい累も蓮さんもなかなか口を割ってはくれませんでした。
蓮さんの抱えている秘密は秘密自体は薄々感じてはいたんだけど、改めて蓮さんの口から聞かされると結構ズシンときました...

累の秘密はもっと重大な何かかと思ってすごい身構えてたので、少し拍子抜けと言っては悪いですが、不穏な内容でなくてホッとしたというか(笑)
気持ちはわかるけどね!
累は既に社会に出ているツグミとの立場の差(家柄とかそういうのじゃなく)に焦りを感じていたんですが、お互いの環境とか状況とかもあるし、まぁ仕方ないのでは?
とか思ってたんだけど、やっぱ男の人はそういうの気にするか。この時代の人なら尚更そう感じるかもしれませんね。

あと今回の要となったのはやはり薔子さんかな?とても強い人だなと思いました。本当四木沼は薔子さんには優しいというか、普通に接してるんですよね。薔子さんが四木沼と2人の時には他の夫婦と変わらないと言っていたときは「あの四木沼が?」って感じだったんだけど(笑)

そういえば薔子さんの子どもって累とも滉とも一応血が繋がってるんだよね?
ということは血は繋がってないけど、少なからず2人は遠い?(いや近いのか?)親戚になるのでしょうか??ゲーム中気になってました(笑)
ま、薔子さんが幸せならいいか!(笑)

脱線した...(笑)
あとは本編でも思ったけど、やっぱ累√のスチルが好きです。ドキドキ感が増し増しな感じで。

バッドエンドはバッドとしては良かったと思うんですが、かなりというか1番後味が悪かった気がします...
スチルも一見幸せそうに見えるもんだから、一瞬「あれ?」って思ったんだけど、一気に落とされてゾッとしました。累のバッドは本編の方もよく覚えてるんだけど今回のもかなり頭にこびりつきそうです。


尾崎 隼人

しんがりの隼人はやっぱりヒーロー。もう男前すぎて恋人としては申し分ないとは思いますが、私としてはもうちょっと上手くいかない人の方が好きなので(笑)もちろん面白かったし、キュンとしたんだけどなんとなく個人的にあっさりした印象だったかな。いきなり辛くなっちゃってすみません(笑)

本当何があってもツグミのこと守ってくれるだろうし、一緒にいたら無条件で明るい道へと歩いて行けそうで、絶対の安心感というのかな。美人女優が出てきて隼人にちょっかい出そうが、雪加に脅されようが結構平気でした(笑)
ずっと片思いの末の婚約者ですからね。もう絶対安心安全です。たぶん。

でも庭で二人でスイカを食べるシーンで、いつも余裕綽々な隼人が自分がツグミをフクロウに引き入れなければ嫌な思いもせず、危険な目にも合わずに済んだのでは、と静かに涙を流したのがとても良かったです。良かったというか、あんな風に思ってツグミを心配していたんだなと思うとすごく切ない。しかも彼女を尊敬していると言う隼人。
いつでもみんなを引っ張っていってくれる強い人だと思ってたけど、隼人も妹を亡くして悲しみを乗り越えてきた人なんですよね。だけどその悲しみも自分が前に進むための力に出来てしまうところが本当すごいなと思います。

雪加のことはやっぱり一概に悪だと割り切れない。最後親友を殺したと言う場面はかなり人間味が出ていて辛かったです。翡翠√でも思いましたが、やったことは許されないけれど彼にいつか平穏な日々が訪れればいいなと思います。


隠しルート

6人を攻略後にプレイできます。一応名前は伏せときます。
クロユリってこのことだったのかとやっとわかりました。
これまでの√で気になっていたこととか全て繋がったような気がして、話も面白かったです。結構ボリュームもあったかな。
キャラメルがここでも出てくるとは思ってなかった。


このルートだとまだ誰ともくっついていません。
でも実は隼人には1年前に告白されています。
が、炎の怪人の事件を経て、"手を引かれるんじゃなくて自分が誰かの手を引く人間になりたい。それが自分の責任だと思うけど、誰かを愛することと両立するのは自分には難しい"と隼人の告白を断るツグミ
うーん、でもそこまで責任感じる必要はないんでない?とは少し思ったんだけど、この夕焼けのシーンがかなり切なくて好きです。

夏祭りには、フクロウとアパートに住む面々+累と、みんな揃って行くことになるんですが、みんなでワイワイとても楽しかったです。
逆ハーとまではいかないけれど、みんなそれぞれ見せ場?があって良かった。隼人と累がなんとなく火花を散らしてるのも面白かったです(笑)


事件の真犯人については薄々この人だよな、というのは感じていたんですが、真相を知った後は隠さん同様に憎みたくても憎みきれない。

でも隠さんを救ったからと言われても、5年前って当時はまだフクロウと無関係のツグミに怒りの矛先を向けるなんていくらなんでもお門違いじゃない?とか思っていたんですが、落ちてくる照明からツグミを助けるために咄嗟に叫ぶシーンが忘れられない。
全てを水に流すとはもちろんいかないけれど、あの必死な声に胸が締め付けられました。

復讐がテーマの話って結構引っ張られてしまう。
聖女は汚されて皆を救う?的なことを言われて「いや、なんでだよ」ってツッコミつつも、もっと早く出会っていればと思わずにはいられませんでした。


おまけの手記が結構ボリュームあったんだけど、どれもとても良かったと思います。SSでは萌えまくった(笑)特に昌吾のやつ!
ほんとスチルが綺麗でずっと眺めちゃいます。
特別付録も可愛くて、特にアリスなツグミさまが可愛すぎてやられました。



思ったより長くなっちゃったけどこの辺で
こんなところまで読んでくれた方、ありがとうございます。


それでは